「JAPAN BLUE」日本の国土を象徴する海と空の青
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-古くから世界中で活用されていた伝統的な染色技法、「藍染め」。江戸時代には人々の暮らしに広く根ざし、日本を訪れた外国人から「ジャパン・ブルー」と呼ばれるほどに、その凛とした青は長い間日本の景色を彩ってきました。
私たちが暮らす日本には、白か黒かでは判別できない、数千もの美しい「色」があります。私たちの祖先は、そんな瞬間の色に名前をつけ、愛でるゆたかなこころをもっていました。桜色や茜色など、暮らしの中で人々の心を動かしてきた伝統色――そのうちのひとつが、ジャパン・ブルーとも呼ばれる「藍色」です。穏やかな晴天のような水色から、夜の海のような深みのある青。ひとつの名前では括れないほど、藍の表情は豊かです。
日本でおこなわれている多くの藍染めは、「タデアイ」という一年草を乾燥して熟成させ、さらにその葉に水を加えて発酵させた「すくも」という原料を使って、丁寧に染め上げられていきます。かつては藍染め専門の職人「紺屋(こうや/こんや)」や、原料となるすくもを作る「藍師」が繁盛するほどでしたが、化学染料やインディゴの普及で、手早く大量の染色が可能になると、次第に衰退していきました。現在、古くからの手法で原料作りや染めをおこなっている職人は、国内でもわずか。そんな現代に、この美しい日本の色を守る人たちがいます。
昔から伝わる技法で染められたTシャツや、普段使いしやすいジャケットなどさまざまなアイテムが揃い、
KARAKUで日本の伝統が受け継ぐ藍の魅力を感じられる機会となります。