誰もが惹かれる日本の伝統美【藍染め】
ジャパンブルーとも呼ばれる、深い青色=藍色。日本古来から愛されてきた藍染めは、その美しい色味だけではなく、多彩な機能性や実用性も大きな魅力です。
染め方について
江戸時代から続く伝統的な藍染めは、主にタデ科の植物である蓼藍(タデアイ)の葉を乾燥させ、その葉を100日以上発酵・熟成させて作った「蒅(すくも)」を用いて染色を行います。
色を重ねて染める藍染めの生地には燃えにくいという特徴があるため、昔の火消しや鍛冶職人の作業着にも多く用いられてきました。また、藍染めの生地は保温性があり耐久性にも優れているので、風呂敷・手ぬぐい・暖簾などの日用品にも用いられ、現在でも洋服や靴下など様々なものに藍染めが使われています。
美しい「経年変化」も魅力のひとつ。
藍染めは独特の美しい色合いや多彩な機能性だけではなく、使うほどに味わい深くなる「経年変化」も大きな魅力です。使い続けるうちに少しずつ色落ちして、風合いの変化を楽しみながら長く使い続けることができます。