知っておきたい!ジーパンの歴史
今や一本も持っていない人を見つける方が難しくなったジーパンは歴史的に見れば労働者の勲章であり、反逆者のシンボルと言えます。アメリカの歴史とともに成長し、世界中に広まっていったジーパンは様々な側面を持ちながら、複雑に入り組み私たちの生活にとけ込みました。そんなジーパンの歴史について、今一度解説していこうと思います。
ジーパンがこの世に登場したのは1870年代。当時、ゴールドラッシュに沸く北米の鉱山では多くの鉱夫達が働いており彼らの悩みは『作業中にズボンがすぐに擦り切れてしまう』という事。仕立て屋のヤコブ・デービスがリーバイス社のキャンバス生地を使用し、銅リベットでポケットの両端を補強した作業用のズボンを販売したのです。これが、ジーパンの誕生であり、当時は作業着として存在していたのです。
日本でのジーパン普及に関して言及するのであれば1945年に遡ります。終戦後、GHQが大量に放出した古着のジーンズが普及のきっかけとなり、そこからアメリカの映画や音楽等の文化と共に浸透していきました。ちなみに、日本で初めてジーンズを着用したのは白洲次郎と言われています。
これまでのジーパンは『象徴』という存在価値が核でした。